投資は融資ではない。元金は保証されない。
銀行預金はわかりやすく言えば、銀行への個人が行う融資であるので、銀行は個人に元金を保証したうえに利息を払う。
定期預金の場合、その期間は引き出されないことを保証するので、運用に回せる期間が銀行は設定できるので、利息をその分高く設定してくれる。
これで儲かるといっても、1%の年利すら得るのが難しい状況である。
宝くじで10億あたっても1%の金利が保証されるなら、年収はやっと1千万円である。当然ここから税金は引かれる。
まあ、でもそのくらいあればいいがそうでなければ、リスクを取ってでも増やす方法を考えようというのが投資である。
投資はハイリスクハイリターンなものである。元金を失うことも起こりうる。
だが、これが資本主義社会である。
カジノで行われるポーカーというゲームを御存知だろうか。
掛け金が無限に用意できるなら、手札がブタの状態でも相手がコールできないほど掛け金を積み上げてしまえば絶対に勝てるのである。
作られた手がどうのこうのというルールは、同じ掛け金でやる前提のうえでの話で、どんなに運があっても圧倒的な財力の前には勝てないのである。
ここで言いたいのは、始める前から平等な状況は用意されていないということを理解することが第一歩である。
やらない自由は平等にあるのは確かだが、やる以上は平等でないチャンスの世界に行くということである。
たとえば準備の時点で勝てるチャンスは大きく変わってしまうということである。
故に勝てる勝負に勝つべくして勝てるものが生き残れるのだ。
100%勝てるというものがないなら、トータルではプラスになるやり方をやり抜くことが大事なのである。
それはどうやったらできるか、それを考えるのが投資理論である。
バフェットの理論は勝ってきたのだから正しかったと言わざるを得ない。しかし自分にそれができないなら、知っていても価値がないのである。
それを見極めることも重要である。負けるためにやる人はいないだろうが、勝てる人は一部である。
負ける人は負けるべくして負けているのだと考えて学ぶことから始めるのが正しいと思う。
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投資には理論が必要だと繰り返し言ってきた。
いくらで買って、いくらで売る。いつ買って、いつ売るか。これを決めるのが自身の投資理論である。
実は投資理論さえあれば良いわけで、勝った負けたとか、感情に左右される必要はまったくない。
理論どおり売買し、勝つべくして勝ち、負けるべくして負ける。そしてトータルでは浮いているというのが投資理論によって成立させたいことである。
バフェットの本を紹介したが、バフェット理論を筆者がどう感じたかを書くと、言っていることはわかるが行うのは難しいのである。
要するに会社として業績と状態の良い会社を見極める。そしてその株価が割安のときに買う。この2点に集約されているように感じた。
恐らく大きくは違っていないだろう。
本を読めばもっと細かなことは書いてある。
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この手の本を読んだことがない人は一度は読むべきである。こういうことを当たり前にやっている人と同じ世界に行くのであるから知っておくべきだと思う。
では実際にどうしたらいいのだろうか。それは自分で考えることである。自分の投資理論はもちろん他人の真似から入ってもいいが、最終的には自分にあった形に集約せねばならない。
投資とは経済活動であり、資本主義社会の労働者ではなく、資本家の役割の領域である。
労働するのは自分の時間を売って金に変えるのであるが、投資は違う。
その会社の将来に投資するのである。
経済活動としてこの世界のもっとも高度な戦いの場なのである。素人だから、初心者だからという手加減をしてくれるようなものではない。
勝ちたいのであれば、戦う準備を怠ってはならない。
孫子の兵法に言う「すべての勝利は戦う前に決している」ということを忘れないでほしい。
株の価格は日々変わる。いわゆる相場が開いている限り根付けは行われる。
何故株価は上がるのか、何故下がるのか。
相対的なものの役割も大きい。
ドル円相場が動くことによって、輸出関連企業の儲けが増えたり減ったりするのはわかりやすいほうだろう。
中国問題がしきりにいわれるようになったが、中国で製品を作っているメーカーはどうなるのか、部品を中国で作っている工場に収めている会社はどうなるのか。
こうしたことを考えていくとこのさきがどうなるかが見えるのかどうかは、筆者もわからないが、それらが勘案されて相場が動いているのは確かであろう。
何が相場を上に動かす材料になるか、下に動かす材料は何か、これらを予め持っておき、そのときに一気にというのが望ましいというところか。
ところで新聞を読んで明日、記事に取り上げられた会社の株価が上がるか下がる予想してみたことはあるだろうか。
一度やってみるとよいと思う。
新聞を見てからでは遅いということがわかれば、それに価値がある。
そのときにはもう相場は動いてしまっていることが多い。下がるのは新聞を見てからでもわかることもあるが、上がるのは間に合わないことが多い。
つまり一番サイクルの短い波に日単位の情報では間に合わないということは理解しなければならない。
この波で勝負する人は情報の鮮度が大事である。
そうしたことを知るために、ある情報リソースにどれだけの価値があるか知るべきだと思う。
こうした経験が積み重なって投資家のスキルは磨かれるのだと思う。
株価はなぜ上がるのか。
まあ、それがわかれば苦労はないのであるが、株価は変動する。
まず第一に業績で変動する。
不祥事を起こした会社の株が下がるのだから、その辺はわかりやすいところだろう。
「長い目」でみれば、業績が良い状態を続けた会社は、上がり続けているのである。
この「長い目」という奴が一つの視点である。
株にはいくつかの波がある。「長い目」が相手にするのはこの中の一番長いサイクルの波である。
これには業績が今良いだけでは不十分だ。この先、何年にも渡り好業績を維持できる会社こそ「長い目」で見て株価が大きく上がる会社である。
それを探す方法は、バフェット理論などで探すと良いと思う。
筆者もこの本を読んでみた。
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これだけで儲けられるなんてことではないが、理論形成には役立つはずだ。
学ばぬ者に明るい未来は訪れない。
自らの財産を賭けて戦うのだ。学ぶ覚悟なしに戦うべからずだと筆者は思う。
もちろん、学ぶためにやるのはあるとは思う。
失うのは簡単なのである。だからこそ得る準備を怠るべきではない。
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